2019年2月19日(火)

天津爆発、死者55人に 放水で化学反応起き大爆発か

2015/8/14付
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【天津=共同】14日の中国中央テレビによると、天津市で起きた大規模爆発事故の死者は5人増え、55人となった。依然として数十人の行方が分からず、当局が捜索活動を続けた。香港メディアは専門家の話として、消防隊が消火のために放水したところ、現場にあった化学物質が反応し大きな爆発につながった可能性があると報じた。消火活動に過誤があったとの見方も出てきた。

中国天津の大規模爆発で、黒煙の上がる現場へ通じる道路を封鎖する武装警察隊員(14日)=共同

中国天津の大規模爆発で、黒煙の上がる現場へ通じる道路を封鎖する武装警察隊員(14日)=共同

現場は14日も複数箇所から煙が立ち上り、火災は完全には収まっていない。市当局者は記者会見で、現場で異なる化学物質が混ざり「救援活動中に何度も燃焼している」とし、捜索活動は難航していると強調した。

死亡した人のうち少なくとも17人が消防隊員だった。天津市当局は「爆発の40分前から多数の火災通報があり、消防隊員が現場に着くと多くのコンテナが激しく燃えていた」などと説明。化学物質の倉庫で消火活動に当たった多くの消防隊員が爆発に巻き込まれた。

周辺住民も多数巻き込んだ爆発を受け、今後、危険物の管理方法や事故対応などについて市当局の責任が問われそうだ。

当局は事故を巡る独自報道を禁じるなど情報統制を敷いているが、中国の通信アプリ「微信」上では「なぜ危険物質を扱う倉庫の周辺で住宅街の建設が認められたのか。行政と業者の間で腐敗があったのではないか」と当局へのいら立ちの声も拡大している。

この事故で700人超が入院し、重体は70人に上った。市内の病院では医師らが負傷者の治療を続けた。現場付近の集合住宅では、多くの住民が建物の倒壊を恐れて、自宅に戻らず道路脇に座り込んで夜を明かした。

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