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千葉パルコ、来年11月閉鎖 郊外店に顧客流出

千葉パルコ(千葉市)が2016年11月末に閉鎖されることになった。千葉県内では郊外に大型商業施設の開業や増床が相次ぎ、顧客の流出を食い止められなかった。同店周辺でもJR千葉駅の駅ビルの建て替えが進むなど、都市部でも店舗間競争が一段と激化する見通し。県内の顧客争奪戦は今後さらに拍車が掛かりそうだ。

1976年に開業した千葉パルコは市内中心部の千葉銀座通りに立地。売り場面積は約4万平方メートルで、若者向けファッションを中心に約110店舗が入る。ピークだった92年2月期の売上高は約230億円に上ったが、15年2月期は約57億円と4分の1に落ち込んだ。

低迷の背景には、県内で相次ぐ大型商業施設の開業や増床がある。今年に入ってからも「三井アウトレットパーク幕張」(千葉市)や「酒々井プレミアム・アウトレット」(酒々井町)が増床開業。客足は千葉市内中心部から郊外に向く傾向が強まっている。

千葉パルコは周辺の商業施設との競争でも後手に回った。京成千葉駅に隣接するそごう千葉店(千葉市)が14年に改装開業したほか、来秋にはJR千葉駅の駅ビルが一部開業し、競争環境は一層激化する。千葉パルコは同駅から徒歩10分ほど離れ、「駅から遠くて不便」(来店した30歳代の男性会社員)との指摘もある。

千葉パルコの建物は複数の地権者が区分所有しており、店舗閉鎖後の活用法は今後、地権者間の話し合いで決める。千葉市の熊谷俊人市長は店舗閉鎖について「街づくりや近隣の商業者への影響が懸念されるので、関係者と相談しながら対応していく」とのコメントを発表した。

千葉パルコが組合員として加盟する千葉銀座商店街振興組合(千葉市)の中島浩理事長は「残念だが、商店街として何ができるかよく考えたい」と話す。千葉商工会議所の河野功常務理事は「40年近く千葉駅の中心市街地の核として、にぎわいの創出に大きな役割を果たしてくれた」と語った。

千葉パルコに十数年ぶりに来店したという千葉市在住の50歳代男性は商業施設が増えていることを念頭に、「今の若い人は(テナント数が多い)他店に行ってしまうのではないか」と指摘。千葉市に住む50歳代女性は「買い物は東京都内に行くので、閉店しても特段困らない」と話した。

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