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家電連動ロボ、暮らし支援 NTTなどが新サービス

NTTとNTTデータは28日、ロボットと家電やセンサーを連動させて暮らしの手助けをするサービスを2015年度中に始めると発表した。例えばロボットが天気予報のデータをもとに散歩をすすめ、外出を検知すると掃除ロボを作動させ室内を整える。あらゆるモノをインターネットにつなぐIoT(インターネット・オブ・シングス)が身近になりそうだ。

ベンチャー企業のヴイストン(大阪市)が開発した対話ロボットを活用し、ネットにつながる家電や健康機器を連動させる実験を進める。来年3月までに第1弾サービスの開始をめざす。まずは介護施設向けなどが有力だ。ロボットの価格は約10万円、サービス料金は今後詰めるが家庭向けの場合で月額数千円からになるとみられる。

28日の記者会見でヴイストンのロボット「Sota(ソータ)」とテレビ、血圧計などを連動させたデモを披露した。Sotaは重さ1キログラム程度と高齢者でも持ち運びやすく、高さは28センチメートルと小型で卓上にも置ける。

Sotaが居住者役に「調子はどう」と話し掛けて会話した後、「血圧を測ろうか。そこの血圧計を使ってよ。落ち着けるように部屋の電気を暗くするね」と話すと照明が自動で絞られた。計測結果はテレビやタブレット(多機能携帯端末)に表示され、Sotaが「血圧がちょっと高すぎるみたい。今月は塩分控えようよ」と注意した。

体温や脈拍を測るセンサーやウエアラブル型端末と連携させれば、熱中症を防ぐためにエアコンを作動させたり、音声で水分補給を促したりすることもできる。

会話や家電との連動はネットを介して進める。NTTの音声認識や音声合成の技術を使ってクラウド上で話し言葉を文字データに変換し、内容に応じてネット経由で家電に動作命令を送る。連携制御やアプリ開発などはNTTデータが担う。

NTTデータの技術開発本部の渡辺真太郎室長は「便利なサービスをそろえて一家に一台をめざす」と意気込む。サービス開発では家電・医療機器メーカーやIT(情報技術)企業などに幅広く協力を呼び掛ける。

会話できるロボットはソフトバンクグループの「ペッパー」などがあるが、NTTサービスエボリューション研究所によると「家電やセンサーなど複数の機器と情報をネット経由でやり取りして連動させる仕組みは世界初」(川添雄彦所長)という。ペッパーは高さ121センチメートル、重さ29キログラムで本体価格は19万8千円。月額料金が別途かかる。

ソフトバンクやNTTなど消費者と接点を持つ大手企業がロボット事業を本格化し、利便性や価格を巡る競争が進めば、普及が加速する可能性がある。(大和田尚孝)

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