2019年1月23日(水)

三菱ケミ、化学3子会社統合へ 高機能素材に力

2015/7/17付
保存
共有
印刷
その他

三菱ケミカルホールディングス(HD)は16日、2017年4月をめどに化学系3子会社を統合する検討に入ったと発表した。三菱化学と三菱樹脂、三菱レイヨンの3社で組織や機能の重複をなくす。各社の事業や技術の相乗効果をより発揮しやすくし、高機能素材に一段と注力する。汎用石油化学の再編と規模拡大を進めてきた小林喜光会長(前社長)の改革の仕上げになる。

統合の形態は15年度中に決める。3社を合併し純粋持ち株会社の三菱ケミHDにぶら下げる方法のほか、3社を持ち株会社が吸収し、事業持ち株会社になる方法を検討する。3社の14年度の業績を単純合算すると、売上高約3兆円、営業利益約760億円となる。

三菱ケミHDは05年10月に設立で、当初は三菱化学と三菱ウェルファーマ(現田辺三菱製薬)を傘下に置いた。07年に三菱樹脂、10年に三菱レイヨンを完全子会社にしていた。3社が統合すれば、残る主要子会社は田辺三菱製薬と14年にTOB(株式公開買い付け)で連結子会社にした大陽日酸など3社になる。

三菱ケミHDは15年度の連結売上高で前期比9.4%増の4兆円と過去最高を見込む。世界の化学会社の14年の売上高と比較すると、最大手の独BASF(約10兆円)や米ダウ・ケミカル(約7兆円)には及ばないが、米デュポンとほぼ肩を並べる水準に拡大した。

だが、収益力では海外大手に比べ見劣りする。海外大手の自己資本利益率(ROE)が20%程度に対し14年度は6%台だった。国内勢と比べても最終利益は売上高が半分程度の住友化学を下回る。4月に就任した越智仁社長は次期中計でROE10%台を目標に、収益力強化に取り組む。

3社の従業員は合計約4万2千人。間接部門だけで2千人以上いるとされる。収益力強化へ統合で戦略部門などに配置する人員を増やす。リチウムイオン電池の主要部材では三菱化学が電解液と負極材、三菱樹脂がセパレーター(絶縁材)を手掛ける。電池は両社が共同で営業しているが、会社の壁は依然残り、連携が進まないケースもあるとされる。3社の統合でこうした問題もなくし、機能素材など戦略分野の拡大を急ぐ。

日経電子版が2月末まで無料!いつでもキャンセルOK!
お申し込みは1/31まで

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報