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全住民の姿を写真集に 山梨・早川、人口最少の町

日本一人口の少ない町・山梨県早川町で、来年9月に町制60周年を迎えるのに合わせ、住民一人ひとりの顔や町の風景を収めた写真集の制作が進んでいる。過疎化が進み、自治体の消滅が懸念される中、町の担当者は「この時代に頑張っている町の人の姿を未来に残したい」と話す。

県南西部に位置する早川町は南アルプスの山々に囲まれ、渓谷に集落が点在している。6月1日時点の人口は1134人と、町としては全国最少で、人口減と高齢化に歯止めがかからない。

撮影するのは、早川町にある霊山・七面山をライフワークとして撮り続ける東京都の写真家、鹿野貴司さん(41)。

2013年に早川町をテーマにした個展を開いた際、住民が少ないことを逆手にとり「全員の写真を撮ったら面白い」と町側に提案した。町は予算を確保し、鹿野さんは昨年7月から運動会や成人式などイベントがあるたびに町を訪れ、写真を撮りためている。

6月、これまでの成果発表として、町内にあるギャラリーで、691人分の顔写真が一挙に展示された。食事中の一こまや晴れ着姿、家族の集合写真など、さまざまな笑顔が並ぶ。一人ひとりに差がつかないよう「町長も幼児も、同じ大きさで撮るよう意識している」という。

全町民を写真集に載せることを目標に撮影を続け、16年夏に全国の書店で発売する。町民には記念として無料で配布する予定だ。鹿野さんは「小さい町でも集落間では意外と交流が少ないと聞く。写真集が町の一体感を強めるきっかけになれば」と思いを込めた。〔共同〕

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