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中国外務省、南シナ海「埋め立て近く完了」 米との摩擦回避か

(更新)

【北京=島田学】中国外務省は16日、南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島で進める岩礁埋め立てについて「既定の作業計画に基づき、埋め立て作業は近く完了する」と発表した。23日から米中戦略・経済対話が始まるのを前に、ひとまずこれ以上の埋め立てはしないと宣言し、米国との摩擦を避ける狙いがありそうだ。

埋め立て完了後は「関連の機能を満たす施設の建設を進める」とし、人工島の港湾整備や様々な関連施設の建設を始める方針も示した。

中国が本当に埋め立てをやめるかどうかははっきりしない面も残る。「埋め立てはこれで十分というわけではない」とする中国軍関係者は多い。今後、国際社会の関心が薄れ、ほとぼりが冷めるのを待って埋め立て地を再び広げる可能性はある。

中国側がこのタイミングで埋め立て完了を宣言したのは、米側が中国の進める埋め立ての「速度と規模」(ケリー米国務長官)を批判し、周辺海域への軍艦派遣の構えを見せたことがある。

中国側は「米国が批判しているのは、埋め立て自体ではなく『速度と規模』だ」(軍関係者)ととらえ、埋め立てをひとまずやめることが米国との妥協点になると判断したようだ。

11日には、中国軍制服組トップの范長竜・中央軍事委員会副主席が訪米してカーター米国防長官と会談しており、ここで米国側の感触を探ったとみられる。

中国外務省の陸慷報道局長は16日に発表した談話で、岩礁埋め立ての目的について「軍事・防衛上のニーズを満たすため」と明言した。同時に「海上捜索救助や気象観測などの分野で、国際的な責任と義務を履行する」とした。岩礁埋め立てについては「中国の主権の範囲内だ」との従来の主張を繰り返した。

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