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企業の人材補充、派遣や中途採用が活発

企業が派遣社員や中途採用を通じて人材を補充する姿勢が一段と鮮明になっている。民間の調査によると、派遣社員の募集時給は2年間にわたり、前年同月水準を上回っている。転職市場の求人数も過去最高の水準だ。景気回復で企業の採用需要が旺盛なのに加えて、社会保障と税の共通番号(マイナンバー)制度の導入に向けたIT(情報技術)関連の引き合いも活発になっている。

求人情報大手リクルートジョブズが15日発表した5月の三大都市圏(関東・東海・関西)の派遣平均時給は前年同月に比べて3.5%高い1590円だった。2013年6月以来、24カ月連続で前年の水準を上回っている。調査対象としている5職種すべてで前年同月比プラスとなった。

なかでも時給が大きく伸びているのはシステムエンジニア(SE)、保守・管理技術者など「IT・技術系」で、前年同月比5.8%増の2038円だった。07年2月の調査開始以来、過去最高額を更新した。

IT分野は人材の不足感が強まっている。「マイナンバー制度関連や銀行の基幹システムなど新規の案件が増えている」(エン・ジャパン)ことに対応し、時給引き上げや待遇改善に動く企業が増えたという。

16年1月にマイナンバー制度の運用が始まるのに伴い、全国の企業や金融機関、自治体は情報システムの開発や改良に追われている。リクルートジョブズによると、高度なIT技術が求められる企業や職種では3000円を超える時給を提示するケースもある。

転職市場も活況だ。求人サービスのインテリジェンスが15日発表した5月の転職求人倍率は1.21倍で、前年同月比0.01ポイント上昇した。IT・通信分野の技術職の求人倍率は同0.47ポイント高い3.1倍と全職種で最も高く「売り手市場」の色彩が一段と強まった。SEやITコンサルタントなど、情報システムの新規立ち上げにノウハウを持つ人材の引き合いが多いという。IT系のほか電気・機械、建築・土木など技術職の求人倍率も高い。

全体の求人数は前年同月に比べて23.9%増加し「08年1月の調査開始以来、過去最高を更新した」(同社)。転職希望者も23%増加しており、人材の行き来が活発になっている。「求人数、転職希望者とも緩やかに増加傾向が続き、活況はしばらく続く見込みだ」(同社)という。

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