京大、キャンパスに産学連携拠点 パナソニックなど40社超入居 - 日本経済新聞
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京大、キャンパスに産学連携拠点 パナソニックなど40社超入居

京都大学は京都市の吉田キャンパスに産学連携の拠点「国際科学イノベーション棟」を建設し、25日に開所式を開いた。レンタルラボ(研究・実験室)やレンタルオフィスに、パナソニックやアークレイ、堀場製作所など40社を超す企業が入居するほか、国内外の他大学も参加する。産学の「知」を結集し、省エネシステムや介護用センサー装置、先端医療技術を研究開発する。

京大本部構内の工学部施設跡1万2000平方メートルの敷地に、地上5階・地下1階の延べ床面積1万1000平方メートルのビルを建設した。総事業費40億円は、文部科学省の科学技術振興を目的とした2012年度補助金で全額をまかなった。

企業などが入居するレンタルラボは38室、レンタルオフィスは26室ある。入居者が支払う賃料は1平方メートルあたり月額2160円。入居者や来訪者が日常的に交流を図る狙いから、シンポジウム用ホールや展示スペース、ラウンジも設けた。

パナソニックはこの施設を拠点にして京大や京都工芸繊維大学と連携し、無線の電力伝送システムや要介護者の見守りセンサーなどを研究開発する。アークレイはサテライトラボを開設し、iPS細胞の培養装置など再生医療機器を開発する。

ドイツバイエルの日本法人、バイエル薬品はサテライトオフィスを設け、iPS細胞など京大が進める最先端の研究について意見交換し、創薬に生かす。このほか、堀場製作所、船井電機、NTTデータ、日立アロカメディカル、田中貴金属工業、iPSアカデミアジャパン、京都大学イノベーションキャピタル、関西ティー・エル・オー(TLO)などが入居する。

25日の開所式であいさつした京大の山極寿一学長は「産官学が一体となって、新たな産業の創出を目指していく」と抱負を述べた。

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