中古マンション価格上昇 4月首都圏、都心がけん引

2015/5/21付
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中古マンションの価格が堅調だ。不動産調査会社の東京カンテイ(東京・品川)が21日に発表した4月の中古マンション平均価格(70平方メートル換算)は、首都圏が前月と比べて0.4%高い2969万円だった。新築マンションの値上がりが中古に波及している。都心部の伸びが全体を引っ張る一方で郊外などの上昇は限定的で、地域により価格動向に差が出ている。

東京カンテイのデータベースに登録された売却希望価格を基に集計した。4月の首都圏の価格は前月比では8カ月連続で上がり、前年同月を4.5%上回る。

新築マンションの価格が上昇し、割安な中古マンションの需要が高まっていることが値上がりの要因だ。

海外からの投資資金が都心部など好立地の新築マンションに流入している。円安で外貨建てでみた物件価格の割安感が強まっていることが影響している。

建材や人件費などの建設コストが上がっていることも上昇の一因だ。東京カンテイによると、首都圏の1~3月期の新築マンション価格は14年1~3月期と比べて5.7%上がった。

中古マンション価格の動きは地域により異なる。都心部の人気エリアを中心に上昇が目立つ。千代田区の4月の価格は8972万円と、前月比で1.6%、前年同月と比べて10.5%それぞれ上がった。「都心部の物件は供給が限られるが人気が高く、需給が引き締まっている」(野村不動産アーバンネット)

一方で、郊外や首都圏周辺部には、都心の価格上昇が波及していない。埼玉県の4月の価格は1882万円だった。前年同月比で2%の上昇にとどまる。都心部と郊外で二極化が加速している。

中古マンション価格は大阪府でも上昇した。4月の価格は1893万円で、前月比0.2%と小幅に上がった。都心部を中心に高値が続いている。愛知県は1586万円と前月比1.1%下がった。

中古マンション価格は今後も都心部で上昇基調が続くとの見方が強い。新築の値上がり傾向が強いうえ、先高観から持ち主が売りを控える動きも目立っている。「現在も中古には値ごろ感があり、引き続き需要は堅調だろう」(東京カンテイ)という。

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