2019年2月24日(日)

富山市中心部、民間主導で再開発 西武跡地に22階ビル

2015/4/16付
保存
共有
印刷
その他

富山市中心部の総曲輪地区の再開発が民間主導で動き出す。2006年に閉店した西武百貨店富山店(富山西武)の跡地について、大和小田急建設など地権者12者が16日、総曲輪三丁目地区市街地再開発組合を立ち上げる。来年3月末までに現在の建物を解体し、18年度中に商業施設やマンションなどで構成する複合ビルを建設する。同市が推進する中心市街地活性化の象徴になりそうだ。

敷地面積は3800平方メートルになる。計画によると、高さ85メートルで22階建てのビルを建設する。市内ではANAクラウンプラザホテル富山を抜き、トップ級の高層ビルとなる。大和小田急建設などの地権者は本組合設立を受けて建物の実施設計に着手する。

西武跡地の再開発は同市中心部に残された最後の大型案件とされる。今年5月には近隣の旧大和富山店跡地に富山市ガラス美術館や富山第一銀行本店が入居する複合ビル「TOYAMAキラリ」が竣工。来年2月には現大和富山店のすぐ近くにシネマコンプレックス(複合映画館)やホテルなどで構成するビルも完成する。複合ビル完成により、中心市街地は一新される。

富山市は都市の機能を中心部に集めてにぎわいを取り戻す「コンパクトシティー」を政策の中心に据えている。総曲輪や西町など中心市街地の活性化は実現に向け重要な柱となっている。

複合ビルに入るマンションの供給戸数はこれから詰める。タカラレーベンが近隣に建設したマンションが短期間でほぼ完売するなど、中心市街地での住宅需要は強いとみられる。市も街中居住に対しては補助金を出すなど、支援している。

3月14日の北陸新幹線の開業で、北陸を訪れる観光客やビジネス客が増え、企業の拠点進出が期待される。西武跡地の再開発が動き出すことで、コンパクトシティーや中心市街地活性化に弾みがつきそうだ。

富山西武は1976年に開業した。当時は大和富山店と並ぶ有力百貨店として、ピーク時の売上高は175億円に達した。ただ、郊外への大型商業施設の進出などで業績が悪化し、06年に閉店した。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報