ファナック、株主との対話窓口を発表 4月1日新設
ファナックは24日、株主との対話窓口となる部署を4月に新設すると正式に発表した。国内外の機関投資家との対話に加え、個人投資家向けに本社工場の見学会も開き、長期保有してくれる株主を増やす考え。稲葉善治社長は同日、日本経済新聞の取材に応え「時間の許す限り、私が対話に応じる」と話した。
「SR(シェアホルダー・リレーションズ)部」を4月1日付で新設する。岡田俊哉専務が管掌し、部員を2~3人配置する。投資家向け広報(IR)支援会社のアイ・アールジャパンに事務運営を委託する。
米投資ファンドのサード・ポイントが自社株買いを要求。IRに消極的だったファナックの路線転換の契機となった。株式市場では株主配分の強化を求める声が多い。稲葉社長は「株主の声を聞きながら企業価値を向上させたい。増配を求める声が多いことも承知しているが、具体策は対話を通じて詰める」と述べた。
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