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遺伝子1種入れ皮膚細胞を血管細胞に 慶大・久留米大チーム

慶応義塾大学の森田林平専任講師と吉村昭彦教授らは久留米大学と共同で、人間の皮膚細胞に1種類の遺伝子を導入して血管の細胞に変化させることに成功した。iPS細胞などの万能細胞を経ずに済み、短期間で目的の細胞を作り出せる。動脈硬化や血栓などの治療につながるほか、肝臓や腎臓など立体的な移植用臓器を作るのにも応用できるとみている。

今後、サルなどの大型動物で効果や安全性を確かめ、5年後をメドに実用化を目指す。成果は米科学誌「米科学アカデミー紀要(電子版)」に23日発表する。

ある細胞を別種の細胞に変える手法は「ダイレクト・リプログラミング」と呼ばれる。研究グループは血管のもとになる内皮細胞や血液細胞を作るのに欠かせない18種類の遺伝子を皮膚の細胞に導入して調べた。「ETV2」と呼ぶ遺伝子の働きで、皮膚細胞が内皮細胞に変わることを突き止めた。遺伝子を入れて2週間ほど培養すると内皮細胞ができた。

さらに培養してマウスの筋肉に注射したところ、新たな毛細血管ができていた。この遺伝子はがんを引き起こす働きはなく、細胞ががん化するリスクは低いという。

これまでも、妊婦の羊水の細胞に、2~3種類の遺伝子を入れて内皮細胞を作る方法はあった。だが、羊水の細胞は入手が難しいうえに作製効率も悪かった。

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