2019年9月23日(月)

経常黒字4カ月連続、10月8334億円 円安進行が影響

2014/12/8付
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財務省が8日発表した10月の国際収支速報によると、モノやサービスなど海外との総合的な取引状況を表す経常収支は8334億円の黒字となった。黒字は4カ月連続になる。円安が進み海外からの配当金などを含む所得収支の黒字が大幅に増えた。輸出の拡大で貿易収支の赤字が減ったことも影響した。

2013年10月の経常収支は1543億円の赤字だった。1~10月の経常黒字は2兆386億円と前年同期に比べて54.8%少なく、日本の稼ぐ力の回復は道半ばだ。

直接投資や証券投資などの収益の受け払いを示す第1次所得収支は10月に2兆186億円の黒字となり、前年同月比で6578億円(48.3%)増えた。単月では比較できる1985年以降で3番目に大きい水準だった。円安が進んだほか、日本企業による海外企業の買収などが増えて、海外から受け取る配当金が増えた。円相場は10月平均で1ドル=108.06円と前年同月に比べ10円程度の円安が進んでいる。

10月の貿易収支は7666億円の赤字だった。赤字幅は前年同月に比べ1555億円少ない。輸出は6兆5669億円と前年同月に比べ6615億円(11.2%)増えた。2ケタの伸びは2カ月連続。米国景気の持ち直しなどで自動車や船舶の輸出が増えた。円安が進み円換算の輸出価格が押し上げられた面もある。

10月の輸入は7兆3335億円と前年同月に比べ5060億円(7.4%)多い。スマホなど通信機の輸入が増えた。円安で円換算の輸入価格が上がっていることも影響した。

サービス収支は10月に2165億円の赤字だった。赤字額は前年同月に比べて、2927億円減った。訪日外国人が急増していることを受けて、旅行収支が3カ月ぶりに黒字に転換した。

SMBC日興証券の宮前耕也シニアエコノミストは「原油が安値水準を保てば、14年通年でも経常収支は黒字を維持する」とみる。冬場は発電向けにエネルギーの輸入が増える時期にあたる。原油価格の下落が続けば貿易赤字の減少につながり、経常黒字が増えやすいという。

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