腹腔鏡手術後に8人死亡 群馬大病院、同一医師が肝臓切除

2014/11/14付
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群馬大病院は14日、2010年以降、第2外科の同一医師が腹腔(ふくくう)鏡を使って肝臓切除手術をした患者8人が、術後4カ月未満で死亡したと発表した。8人が受けたのは難易度の高い保険適用外の手術で、事前に院内の倫理審査が必要だが、執刀医らは病院に申請していなかった。

病院は調査委員会を設置し、治療方針決定の経緯などを検証している。

病院によると、10年12月から今年6月までに第2外科が腹腔鏡を使って行った肝切除手術92例のうち、60~80代の8人が術後2週間から100日程度で死亡した。

8人は肝臓がんなどを患う県内外の男性5人、女性3人。感染症や肝不全などが原因とみられ、手術と死亡の因果関係は不明だが、いずれも40代の同じ男性助教が執刀していた。

病院の調査で、この助教が8人について、手術前に必要な肝臓の機能検査の一部もしていなかったことが判明。助教は「認識が甘かった」と話しているという。

記者会見した野島美久病院長は「術前の評価や高難度手術の実施体制の問題と認識している。病院としても把握が不十分だった」と謝罪した。

92例のうち、8人を含むが56例は保険適用外手術だった。病院は8月末に外部の専門家を含む調査委員会を設置。患者の遺族にも説明を始めた。9月からは第2外科の肝臓などの治療グループの全手術を中止した。〔共同〕

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