火山列島、過去にも突然牙 多くの犠牲者出す

2014/9/29付
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地球の表面を覆う複数のプレートの境界部に位置している日本列島は、110の活火山を有し、「火山列島」とも呼ばれる。過去にも各地の火山は突然牙をむき、多くの犠牲者を出してきた。

国内で20世紀最大の噴火とされるのが、1914年に桜島(鹿児島県)で起きた「大正大噴火」。噴火直後に鹿児島県中部でマグニチュード7.1の地震も発生し、噴火や地震による家屋の焼失、倒壊などで60人近くが死亡した。流れ出た溶岩によって桜島と大隅半島が陸続きになったことで知られる。

26年5月の十勝岳(北海道)では、噴火で溶けた雪が土砂や岩石を巻き込んで斜面を流れ下る「融雪型火山泥流」が発生した。平均時速約60キロの泥流が山麓の集落を襲い、死者・行方不明者は144人に上った。

戦後になっても、58年6月には阿蘇山(熊本県)が突然爆発。噴石が飛び散り、山腹一帯に多量の灰が降り積もった。建物に被害が発生するなどし、12人が死亡した。

91年2月からの雲仙・普賢岳(長崎県)の噴火では、火口周辺に形成されていた溶岩ドームが同年6月に崩壊し、大火砕流が発生。43人の死者・行方不明者を出した。

86年に伊豆大島の三原山(東京都)が噴火した際は、島民約1万人全員が島外へ約1カ月間避難。2000年の三宅島(東京都)の噴火でも、噴石や火砕流、大量の火山ガスの発生によって、全ての住民が島を離れることを余儀なくされた。

予知によって被害の防止に成功した例とされるのが、00年3月の有珠山(北海道)の噴火。火山性地震の分析結果などを受け、気象庁は噴火の2日前に緊急火山情報を出し、1万人余りの住民が事前に避難して死傷者はなかった。

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