九電の豊前1号機、トラブルで停止 老朽火力でリスク残る

2014/8/15付
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九州電力の供給を支える火力発電所で、またもトラブルが起きた。14日、石油火力の豊前発電所1号機(福岡県豊前市、出力50万キロワット)が蒸気漏れで停止。交換が容易な部品の劣化が原因とみられ、長期の休止は避けられそうだ。ただ、稼働から36年以上たつ豊前1号機のような長期使用された火力発電は不具合のリスクが大きく、九電の供給体制に不安を残した。

火力発電所の不具合は蒸気漏れが多い。昨年8月の松浦(長崎県松浦市)や今年6月の苓北(熊本県苓北町)ではボイラー内部の配管から漏れ、いずれも復旧に2週間程度かかった。今回はボイラー外部にある安全弁で発生。九電は劣化したパッキン状の部品の交換で対応する方針。今週末までの早期復旧となる見通しだ。

安全弁からの蒸気漏れによる停止は「これまでにないケース」(九電)という。使用から30年以上経過した火力は、管内に相浦1、2号機(長崎県佐世保市)や川内1号機(鹿児島県薩摩川内市)など9基あり、稼働中の全火力の4割超(出力ベース)を占める。

安定供給については、電力需要の少ないお盆休みに救われた面もある。九電の想定では、今夏のピーク需要に対する供給余力は最低で51万キロワット。休み明け以降、今回のようなトラブルで一気に「危険水域」となるリスクも残り、気の抜けない日々はなお続きそうだ。

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