2018年9月19日(水)

「不振の象徴」成長拠点に パナ、姫路で車載電池生産

2017/9/30 6:00
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 パナソニックは29日、兵庫県姫路市の液晶パネル工場で車載用リチウムイオン電池を生産すると正式発表した。不振事業の象徴だった工場が成長の柱を担う工場へと衣替えする。プラズマテレビ用パネルを生産していた同県尼崎市などの拠点はすでに売却され、物流倉庫へと変身中だ。テレビ事業の失敗で生まれた空白地は徐々に埋まりつつある。

 姫路工場は姫路市内で最大規模の工場。従業員は現在500人程度とみられるが、電池の生産開始で400人程度を新たに雇用する方針だ。投資額は数百億円程度とみられ、「姫路は鉄鋼の町。地元企業にも部品発注などで恩恵が広がればいい」(同市の企業立地推進課)との声も上がる。

 同工場は2010年4月に国内最大級のテレビ用パネル工場として稼働を始めたものの、価格競争により採算が悪化。16年9月にテレビ向けから撤退した。現在は独自開発した高画質の液晶パネルを生産しているが、医療や自動車などの用途に限られ、大規模な設備をもてあましていた。

 薄型パネル関連の工場などが集積する関西の湾岸地域はかつて「パネルベイ」と呼ばれ、地域経済のけん引役として期待されたが、事業の失敗により多くの空白地が生まれた。

 プラズマテレビのパネル用に累計で約5750億円を投じた大阪府茨木市と兵庫県尼崎市の5工場は13年までに全て稼働を終えた。茨木工場は大和ハウス工業に売却。大和ハウスはヤマトホールディングスに賃貸し、同社の総合物流ターミナル「関西ゲートウェイ」として近く開業する。

 尼崎工場でも2工場分を外資の物流会社に譲渡しており、物流拠点になる予定だ。

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