植物のDNA損傷で細胞分裂を一時停止 奈良先端大が解明

2017/9/24 23:40
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■奈良先端科学技術大学院大学 梅田正明教授らは植物が紫外線や放射線などのストレスによりDNAに傷を負った場合、細胞分裂を一時停止して成長再開の準備を整える仕組みがあることを突き止めた。動物ではDNAが損傷した時点で細胞が死滅するが、植物の細胞は分裂を一時的にやめて生き続けるという。

通常のシロイヌナズナではDNAを薬剤で傷つけると根の伸びが止まる。一方、細胞分裂を調節する遺伝子を壊したシロイヌナズナでは、DNAに傷がついても根が伸び続けた。詳しく調べたところ、DNA損傷が起こると細胞内に特定のたんぱく質が多く蓄積し、分裂を促す遺伝子の働きを抑えることが分かった。

植物はストレスの状況に応じてたんぱく質を使い分け、成長を自在に止めたり再開させたりできるという。今回の成果は、ストレス環境の下でも成長を止めずに作物などを生産する技術の開発に役立つ可能性があるとみている。

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