光で神経細胞に変化 東大、iPS細胞を制御

2017/9/18 0:39
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東京大学の佐藤守俊教授らは、さまざまな組織に育つiPS細胞を光で刺激して神経細胞に変える手法を開発した。光を当てると特定の遺伝子が働くようなしかけをiPS細胞に組み込んだ。同じ原理で神経細胞以外に変えるのも簡単だという。細胞の機能を光で操る技術に道を開く成果で、生命現象の解明や病気の研究に役立つ。

研究グループは「クリスパー・キャス9」というゲノム編集技術を応用した。光に反応するたんぱく質などをiPS細胞に送り込み、神経細胞へ変えるたんぱく質の生産を促した。

実験では、iPS細胞に青色の光を当てると特定の遺伝子の働きが高まり、iPS細胞が神経細胞に変化した。

これまでも、薬剤を投与してiPS細胞を神経細胞に変える方法はあった。今回の方法は光を当てたときに遺伝子の働きが高まり、iPS細胞の変化を自由に制御できる。

今後は同じ原理を応用して、神経細胞以外の細胞への変化も光で制御できるようにしたいという。

光の刺激で遺伝子の働きを調節する手法は「光遺伝学」として注目されている。ゲノム編集技術も従来の遺伝子組み換え技術に比べて桁違いに高い精度で遺伝子を改変できるとして研究が盛り上がっている。

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