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奈良市に外資ホテル&国際会議場 「脱日帰り」へ事業始動

奈良市中心部に高級ホテルと大規模コンベンション施設を整備するプロジェクトが動き出す。奈良県が「大宮通り新ホテル・交流拠点事業」の起工記念式を15日開いた。2020年春にも滞在型観光の拠点として開業する。市東側の奈良公園などに偏る観光客を西寄りの平城宮跡や西ノ京地区にも誘導したい考えだ。

「コンベンション施設と宿泊施設との一体化でインバウンド(訪日外国人)に対応し、奈良観光を発展させたい」。同日の記念式で荒井正吾知事は意気込んだ。

交流拠点事業は奈良市役所南側の3.2ヘクタールの県営プール等跡地を活用する。9月下旬に着工するコンベンション施設はPFI(民間資金を活用した社会資本整備)で大林組など4社が担当する。

大会議場や中・小会議室、多目的広場があり、最大約4千人収容できる。英語、中国語など8カ国語対応の翻訳設備や大スクリーンも備える。

県内には1000~1500人規模の施設しかないため、国際会議の誘致競争で他の自治体や海外都市に負けるケースが多かった。「本会議後の分科会がある医学系などの大規模会議を誘致したい」と地域デザイン推進課の担当者は語る。

コンベンション施設の隣には、大手不動産会社の森トラストが外資系高級ホテル「JWマリオット」を誘致する。着工は12月の予定。6階建てで152室あり、国家元首の警備に対応できる。国賓クラスが参加する国際会議も可能になる。

マリオットブランドのホテルを展開する米マリオット・インターナショナル(メリーランド州)は富裕層を中心に約5500万人の会員を抱える。同社のネットワークで県の魅力が伝われば京都、大阪に後れをとる宿泊需要を開拓できる。

奈良県では東大寺周辺を見た後は日帰りする観光客が多かった。新事業が軌道に乗れば観光地の分散も期待できる。

課題は交通網整備だ。交流拠点事業のエリアの東には東大寺、興福寺などがあり、北西には平城宮跡、その南の西ノ京地区には唐招提寺、薬師寺などが点在する。市内の観光地を効率よく巡るにはバスターミナルと路線の整備が欠かせない。

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