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三陸の漁師が食育授業 魚離れに危機感

2017/9/8 7:00
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 魚を食べる魚食文化を広げて将来の魚の需要拡大につなげようと、漁師や水産加工会社などでつくる団体が食育活動に取り組んでいる。岩手と宮城両県を中心に活動する「フィッシャーマンズ・リーグ」は漁師による小学校での食育授業のほか、料理教室を開く。魚離れが指摘される中、魚食に注目してもらうとともに、地元の基幹産業である漁業への理解も深めてもらう。

 「ワカメの旬はいつでしょうか?」。8月下旬、宮城県石巻市立向陽小学校の教室で漁師の赤間俊介さん(33)が約30人の6年生に問いかけた。赤間さんは船から上がってきたばかりのような作業着姿。いつもと違う授業に、児童も興味深い様子で参加した。フィッシャーマンズ・リーグが実施する出前授業だ。

 この日のテーマはワカメ。ワカメは同団体が三陸の特産品として特にPRに力を入れている。旬や産地などをクイズ形式で学んだ後、児童がワカメスープを作って味わった。「おいしいね」と笑みがこぼれ、何度もおかわりする子供が目立った。

 同団体は漁師や水産加工会社などが集まり、2016年に設立した。岩手と宮城を中心に三陸全域からメンバーが集まり、三陸ブランドの向上に取り組んでいる。キリングループなどの支援を得て販促を進めるほか、食育も活動の柱の1つにしている。魚食文化を見つめ直してもらい、将来の需要を喚起するねらいがある。

 農林水産省によると、日本人1人あたりの魚介類の年間消費量は2015年度が25.7キロ。2001年度の40.2キロに比べ4割近く減少した。フィッシャーマンズ・リーグでも「家庭の魚離れは深刻になってきている」と、啓発に力を入れる。

 これまでは東京や仙台で親子向けの料理教室を開いてきたが、今回初めて小学校での授業を実施した。食育事業を担当する水産加工、山徳平塚水産(宮城県石巻市)の平塚隆一郎社長は「子供の頃から魚を食べる機会がないと、大人になって急に魚を買うわけでない。魚もおいしいと知ってもらい、将来の需要につなげたい」と話す。

 同団体は今後も親子向けの料理教室や食育事業などを各地で開催する方針。世界三大漁場の1つとされる三陸の豊かな海の資源を改めて注目してもらうきっかけにする。

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