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コストコ浜松倉庫店オープン 広域集客に期待

会員制ディスカウントストアの「コストコ」を運営するコストコホールセールジャパン(川崎市)は1日、浜松市東区に「コストコ浜松倉庫店」を開いた。県内進出は初めて。県西部を中心に広域からの集客を目指しており、地域経済への効果が期待されている。

売り場面積は1万100平方メートル。商品は食品や日用品など3500種類をそろえる。店舗スタッフとして約300人を雇用した。全国では26店目となる。

コストコは在庫倉庫を店舗と一体化して陳列を効率化し、食料品やミネラルウオーターや洗剤など、大容量の商品を低価格で販売する。主婦らのまとめ買い需要や、中小小売店、オフィスなどの業務用の需要をつかんで拡大してきた。

商圏は車で1時間~1時間半で来られる範囲を主に想定。8月31日の内覧会でケン・テリオ社長は「県中部や愛知県などからの来客も期待できる」と広域からの集客に意欲を見せた。

1日に店舗を訪れた磐田市在住の鈴木孝昌さん(45)は「安さは魅力的。人が集まるときの食材の調達や、日用品のまとめ買いで利用したい」と話した。菊川市に住む30代女性も「これまで愛知県常滑市の店舗まで車で2時間かけて通っていたが、浜松なら1時間ほどで来られる」。近くなった分、より頻繁に利用したいという。

鈴木康友浜松市長は8月29日の会見で「市外からの来店も多く見込まれる。飲食や観光で地域経済にプラスの波及効果がある」と期待を込めた。中心市街地の空洞化への影響については「(郊外に)既存のショッピングセンターがあり、コストコの出店が大きく影響するとは考えにくい」(鈴木市長)とみる。市は震災時などの災害時に物資を供給する協定締結の調整も続けている。

浜松倉庫店はショッピングモールの浜松プラザ内にあり、プラザ全体では通常のコストコの約2倍の1772台分の駐車場が確保できる。オープン直後や年末年始などの混雑時には「駐車場の警備員の増員も考えている」(テリオ社長)。周辺交通への影響を最小限にとどめる措置も講じていく方針だ。(伊神賢人)

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