2019年8月26日(月)

スーパーのタカラ・エムシー 50店舗に

2017/8/29 7:00
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静岡県内外で食品スーパー「フードマーケット マム」などを展開するタカラ・エムシー(静岡市)は近年、店舗網拡大の速度を上げ、M&A(合併・買収)にも積極的だ。9月には手薄だった県東部に出店し、50店舗体制が整う。規模を生かした経営や、価格を抑えながら消費者のニーズに応える新たな取り組み、独自色の打ち出し方について、上野拓社長に聞いた。

――50店舗に到達することで、社内での変化はありますか。

「9月に沼津市内に初出店し、50店舗目になる。目標にしてきたわけではないが、ひとまず区切りになる。昨年から本格的に始めたのが、仕入れ担当者の権限強化だ。これまで店長に品ぞろえや店づくりの大部分を任せていたのを見直した」

「店長の力が強いと、店長の好みで商品のレベルに偏りが出てしまう。動きがいいから店長にして裁量も与えるやり方では難しくなってきている。現在、県中部、東部、西部、愛知、神奈川という5地区に仕入れ担当者を配置し、連絡を密にとっている。彼らの裁量を広げ、商品の総合力を高めたい」

――同業他社では流通加工センターを整備する動きもあります。

「現在のタカラ・エムシーの規模なら、大規模なセンターを造って肉のパックや刺し身、揚げ物などを加工し、店舗に配送した方が効率的なのは確かだろう。しかし、肉を切りたてで提供した場合、その場で見ただけでは分からないが、家庭で冷蔵庫に保存していると明らかに鮮度が違ってくる。消費者もそれは気付いているはずだ。食材をセンターで加工せず店舗でやる。そこにはこだわり続けたい」

「一方、今後課題となるのが効率的なノウハウの蓄積だ。例えば刺し身を切る人と盛りつける人の関係、牛肉を切る人と豚肉を切る人の関係など、店舗によって見直すべき箇所が多い。外部の業者に店舗マネジメントをチェックしてもらっている。近いうちに運営ノウハウをまとめ、新店舗の指標にする。在庫のそろえ方も効率よくすることで価格を抑える」

――今夏は天候不順による野菜の高騰、人手不足など様々な問題が生じています。

「白菜は仕入れ値で一玉約800円だが、売り場では4分の1カットを198円で売っている。キャベツもほとんど利益の出ない価格で出している。原価割れが続いているが、商品を置かないわけにはいかない。野菜の高騰は3カ月は続くだろう。今は我慢の時だ」

「なんとか人手を確保しようと、求人広告を日本語学校などにも出している。サービスの質は落とせないので、店の従業員がきちんとお辞儀をしているかなどを採点させている。これからも商品とサービスで消費者のニーズに応え続けていきたい」

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