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機長の次女、墓標に祈り「孫娘の成長見届けて」 日航機墜落

日航ジャンボ機墜落事故から32年となった12日、現場の「御巣鷹の尾根」には遺族らが、次々と慰霊登山に訪れた。「今年も来たよ」「命ある限り登り続ける」。長い歳月がたつ中、遺族らはそれぞれの思いを墓標に語りかけていた。

墜落した機体を操縦していた高浜雅己機長(当時49)の次女で、東京都目黒区の主婦、続(つづき)明子さん(44)は長女(9)と夫ら親族計9人で慰霊に訪れた。墓標に両手を合わせて祈りをささげた後、空の父へ伝えるかのように墓標の前で家族写真を撮った。

12日は毎年、御巣鷹に登っており、当初は夫に背負われていた長女も今では自身より一足先に坂道をかけ登る。「今年も無事にこの場所に来ることができた。娘が育つたびに父が見守ってくれていると感じる。これからも成長を見届けてほしい」と話した。

奈良県御所市の自営業の田仲威幸(たけゆき)さん(67)は、妹の吉田仁美さん(当時28)とその夫、哲雄さん(同35)、生後3カ月だった長女の有紗ちゃん一家3人を失った。

現場から見つかった一家のカメラのフィルムを現像すると、哲雄さんが有紗ちゃんをお風呂に入れる写真が写っていた。「子煩悩で仲むつまじい夫婦だった。今も3人仲良く空の上で暮らしているはず」としのんだ。

今年は車で10時間以上かけ、奈良県の自宅から御巣鷹を訪れた。「三十三回忌の節目に来ることができてよかった。登山者も年々減っているように思うが、命ある限り足を運びたい」。そう誓った。

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