2017年12月11日(月)

最新の市場情報

※営業日はリアル更新
日経平均株価(円) 22,883.49 +72.41
日経平均先物(円)
大取,18/03月
22,850 +60

[PR]

業績ニュース

LIXILグループ、「瀬戸改革」で収益性改善

2017/8/7 22:32
保存
共有
印刷
その他

 LIXILグループが7日発表した2017年4~6月期の連結決算(国際会計基準)は、本業のもうけを示す事業利益が187億円と前年同期に比べて27%増加し、売上高同利益率は4.3%と0.9ポイント改善した。昨年6月に就任した瀬戸欣哉社長が推し進める「国内回帰」戦略が実ってきたためだ。

 事業利益は日本基準での営業利益に相当する。その事業利益の売上高に対する比率を「中長期的に10%に引き上げたい」と瀬戸社長は意欲的な目標を掲げる。そのための処方箋が「国内回帰」だ。LIXILグは経営統合で売上高などの規模は拡大した。だが、人員のスリム化などがさほど進まず、採算低迷が続いている国内部門の再強化が避けて通れない、との認識がある。

 4~6月期決算はまさにその国内部門がけん引した。トイレなどの衛生機器とバスルームの売上高がともに11%増となった。中高級価格帯の商品が伸びた一方、製造工程の見直しなどコスト削減効果も出て、国内の水回り部門の事業利益は43%増の66億円と大幅に拡大した。工期を短縮した新たなリフォーム関連のサービスを始めたことなどが奏功した。

 会見で松本佐千夫最高財務責任者(CFO)は「国内の水回り部門は市場の伸びを上回る成長だった」などと発言。半面、ライバルのTOTOは4~6月期に国内で苦戦が目立ち、「LIXILグがシェアを奪ったのではないか」とクレディ・スイス証券の望月政広アナリストは分析する。検討している人員の再配置なども進められれば、国内の採算はさらに改善する可能性がある。

 今後の課題は海外だ。同社は中国子会社の不正会計問題で巨額の損失計上を余儀なくされ、その窮状を救うために就任した瀬戸社長は国内の強化を優先してきた経緯がある。4~6月期は水回り部門は3%増収を確保したものの、事業利益は横ばい。「欧米市場の伸びが鈍るなか、新製品開発やマーケティングの投資は継続したため」(松本CFO)だ。

 LIXILグ株は7日、決算内容を好感して前日比4%高の2977円まで上昇する場面があった。「国内回帰」という瀬戸改革の第1弾は順調に進みつつある。だが、人口減などを考えると長期の展望は描きづらく、海外市場の攻略という改革第2弾が早晩必要になるはずだ。(白壁達久)

保存
共有
印刷
その他

電子版トップマーケットトップ

企業・業界をもっと詳しく

企業がわかる。業界がみえる。ニュースとデータをまとめてチェック!

新着記事一覧

読まれたコラム