兵庫県の酒所「灘五郷」の酒造組合は4日、阪神電気鉄道、神戸市、西宮市と組み、酒造活性化のプロジェクトを始めると発表した。まず10月から外装に「Go!Go!灘五郷!」のロゴマークをあしらい、日本酒のイラストを描いたラッピング電車を走らせる。
ラッピング電車は「日本酒の日」の10月1日から阪神電鉄が阪神本線やなんば線、神戸高速線で運行。車内で灘の酒に関連したポスターやイベント案内を掲示する。2年程度走らせる予定だ。
灘五郷酒造組合(神戸市)は9月30日~10月1日に神戸市の東遊園地で灘の酒や神戸の食を紹介するイベントも開き、来場者と一斉に乾杯して盛り上げる。2日間で5万人の来場を見込む。4者が主催するイベントの集客でも連携する。
灘五郷は国内の日本酒生産の約25%を占め、白鶴酒造(神戸市)をはじめ大手酒造会社がひしめく。だが「どんな歴史的、地理的な背景があるかはあまり知られていない」(嘉納健二理事長)。
組合は国が地域ブランドとして保護する「地理的表示」(GI)の取得も目指している。日本酒の国内消費が減るなか、官民一体となって灘の酒造をアピールする。