創業件数 3行で2割増 静岡県の地銀

2017/8/1 7:01
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静岡銀行など静岡県内の地銀4行は31日までに、2016年度の「金融仲介機能のベンチマーク(指標)」の実績を公表した。前年度との比較が可能な静岡、清水、静岡中央の3行では、関与した創業件数が合わせて延べ1447件と、前年度に比べ23%の大幅増となった。事業性評価融資も3行とも増えた。各行は地域への貢献を着実に進めているようだ。

静銀と清水銀が関与した創業件数はそれぞれ1155件、243件と、いずれも約2割増加した。静岡中央銀は5倍弱増え、49件となった。スルガ銀は創業件数とは別に、創業期支援融資として23件融資した。

静銀は多くの指標で前年度を上回る実績を確保した。中でも担保に依存せず事業内容や将来性などを評価して融資する事業性評価融資の件数は、25%増やした。同行はメインバンクである取引先の件数、融資実績ともに増加したほか、事業承継支援先は931社と、23%増やした。一方、M&A(合併・買収)支援先などは減少した。

清水銀は事業性評価融資の件数が11%伸びた。メインバンク取引先や、そのうちの経営指標の改善先数などは減少したが、地元での販路開拓支援先数は、3%増の1249件と高水準となった。

静岡中央銀のメインバンク取引先数は2338社となった。経営指標が改善した社数は1581社となった。事業性評価に基づく融資先数は、前年度より約3倍に増えた。

同行は中小企業の補助金取得支援に力を入れている。「取引先の本業支援に関連する中小企業支援策の活用を支援した先数」は179社だった。製造業の補助金の取得支援などを通じて「取引先の事業を熟知できるようになってきている」(担当者)という。

スルガ銀行はメインバンク取引先数が17年3月で、前年同月比10%減の2818社だった。同時に、コンサルティング機能を持つスルガ銀系の企業経営研究所と連携し、37件の支援を実施し、効果的な支援の実現に力を入れる。

ベンチマークは金融庁が共通して開示を求める5項目と、各機関が個別に開示する項目がある。ただ、評価の判断基準などが各行で異なっており、単純比較できない部分がある。

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