神明「食のバリューチェーン構築」 雪国まいたけに間接出資

2017/7/22 7:01
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コメ卸最大手の神明(神戸市)の藤尾益雄社長は21日、キノコ大手の雪国まいたけ(新潟県南魚沼市)への間接出資を通じ、「生産から消費まで力強い食のバリューチェーンをつくりたい」と語った。コメとキノコを組み合わせた商品開発や外食店でのメニュー提案をするほか、神明の輸出ルートを活用した海外販売にも取り組む。

神明は米投資ファンドのベインキャピタルと9月にも設立する持ち株会社を通じてまいたけの発行済み株式の49%を取得する。投資額は50億円以上。藤尾社長によるとまいたけへの経営参画は「半年ほど前にベインから持ちかけられた」という。マイタケと玄米を食べることで健康増進を実感した経験から、まいたけへの関心を持ち、株式の間接取得を決めたという。

ベインはまいたけ株を100%保有している。3年後をメドに予定するまいたけの新規株式公開(IPO)を円滑に進めるため、神明と共同出資する持ち株会社にまいたけ株を移管。IPOに向けベインが持ち株会社株の過半数を保有する一方、神明がまいたけの経営に主体的に関与していくことになりそうだ。

まいたけは事実上、神明の傘下に入ることで西日本での販路開拓と並行して新潟に一極集中している生産拠点の整備も検討していく。世界のキノコ消費の3分の2を占める中国は新潟産の農産物流入を制限しており、中国への本格輸出を始める上でも西日本での生産が望ましいとみている。

神明は鯖(さば)料理専門店の鯖や(大阪府豊中市)に出資したほか、数十億円で青果卸大手の東果大阪(大阪市)を買収。水産卸や農業ベンチャーなども買収。東南アジアでも事業を展開しており、コメをはじめとする食材の調達網を生かして、販路拡大を目指す。

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