大学新テスト 思考・判断・表現力問う マーク式も刷新

2017/7/14 1:41
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 大学入試センター試験に代わって2020年度から始まる「大学入学共通テスト」を巡り、大学入試センターは13日、国語と数学のマークシート式問題のモデル例を初めて公表した。国語では複数の評論文と会話文を組み合わせるなど従来にない作問の工夫を盛った。5月に問題例を公表した記述式と合わせ、思考力・判断力・表現力を重視した試験に転換する。

 文部科学省は同日、英語での民間検定試験の活用や国語、数学への記述式問題の導入などを柱とする共通テストの実施方針を正式決定。全国の大学や教育委員会に通知した。今後、準備作業を本格化する。

 大学入試センターは試行のためのプレテストを17、18年度に実施。その結果を踏まえ、文科省は19年度に実施体制などを含むテストの大綱を策定する。

 共通テストの国語と数学では、記述式問題の導入と合わせて既存のマーク式(多肢選択式)の問題も一部刷新する。13日に示した問題例は大学入試センターが作成し、2~3月に大学1年生600人を対象に行ったモニター調査で使用した。国語の現代文と古文から各1問、数学1・Aから2問の計4問を公表した。

 国語の現代文は、関連する3つの文章を読ませる。まず複数の短歌について論評する文章を2つ示し、語彙力や筆者の主張の理解を試す問題を設けた。

 続いて論評を参考に、生徒3人が斎藤茂吉の短歌について会話する文章を読ませ、発言の空欄部分を類推させた。種類の違う複数の文章を提示することで「必要な情報を組み合わせて思考・判断させる」(同センター)狙いがある。

 数学では都道府県ごとの平均睡眠時間のデータを分析させた。会話の中で睡眠時間を平均気温や通勤・通学時間と関連づけたグラフを示し、ある結論を導くのに必要なデータを問うたり、グラフから読み取れることを選ばせたりした。身近なテーマで数学を活用する場面を設定し、データを正しく考察する力を試す。

 両教科とも、現行のセンター試験では出していない「正答数を示さずに複数ある正しい選択肢を全て選ばせる」設問を導入した。

 モニター調査ではマーク式の平均正答率は国語56%、数学49%。正答数が示されない選択問題は比較的正答率が低く、国語では正答率が2%の問題もあった。

 マーク式の問題例は大学入試センターのホームページで公開している。

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