2018年1月23日(火)

九州豪雨、積乱雲連なる「線状降水帯」が猛威

2017/7/7 0:46
保存
共有
印刷
その他

 九州北部を襲った記録的な豪雨が起きたのは、積乱雲が次々とでき帯状に連なる「線状降水帯」によるものだ。2012年7月に大きな被害をもたらした九州北部豪雨とほぼ同じ仕組みだ。梅雨の時期の西日本に典型的な集中豪雨といえるが、今回は地形や太平洋高気圧の発達など複数の要因が重なり、局所的に猛烈な大雨をもたらしたようだ。

 気象庁によると、島根県などに大雨を降らした梅雨前線は5日午前から大陸の高気圧に押されて南下し、対馬海峡から山口県付近にわたって停滞した。前線に向け、東シナ海や太平洋から暖かくて湿った空気が入り込み、九州北部で合流した。

 福岡・佐賀県境にまたがる脊振山の西側から斜面を上って上昇気流が生まれ、積乱雲が発達。山に沿って線状降水帯が次々と形成され、福岡県朝倉市や大分県日田市などに大雨をもたらした。九州大学の川村隆一教授は「今回は複数の要因が複合して極端に激しい豪雨になった」と話す。

 要因の一つは前線の南側にある太平洋高気圧の勢力がやや強いことだ。高気圧の西の縁を通って水蒸気を多量に含んだ空気が流れ込み続け、積乱雲の源になった。

 もう一つは大陸からの高気圧の南下だ。比較的乾いて冷たい空気を含む高気圧がゆっくりと南下し、暖かく湿った空気を含む太平洋高気圧との間で梅雨前線が活発になった。線状降水帯は前線の南側に発達しやすく、ちょうど九州北部で大雨が降る形になった。

日経電子版が2月末まで無料!初割のお申し込みは1月31日まで!

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ

関連キーワード



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報