ミサイル「原子炉落下より東京の方がいい」 規制委員長
原子力規制委員会の田中俊一委員長は6日、再稼働した関西電力高浜原発3、4号機が立地する福井県高浜町を訪れ、住民と意見交換。北朝鮮のミサイル攻撃を想定した対応を問われ、「冗談」と断りつつ「北朝鮮の技術がどの程度か分からないが、小さな原子炉に落とすなら東京都のど真ん中に落としたほうがよっぽどいい」と発言した。
会合終了後、田中氏は報道陣に対し「例えが不適切だった」と釈明。「平和な国でないと原子力は利用できない。(ミサイル攻撃という)戦争状態に入ることは絶対に避けてほしい」と訴えた。
田中氏は、住民との会合に先立ち、事故時の防災対策について地元首長らとも意見交換。高浜町に隣接する京都府の山内修一副知事は「住民が理解できる説明が不足している」と苦言を呈した。〔共同〕