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イヌが懐く遺伝子 遺伝研、マウスで領域特定

家畜化の進んだイヌなどが人を恐れない性質に関わる遺伝子の領域をマウスを使った実験で明らかにしたと、国立遺伝学研究所(静岡県三島市)の小出剛准教授(行動遺伝学)らのグループが4日付の英科学誌電子版に発表した。将来、シカなどの家畜化への応用も期待できるという。

野生動物は人を見ると逃げ出すことが多いが、ペットのイヌなどは逃げず、むしろ近寄ってくることもある。グループはマウスが人に触られても逃げない一方、自ら人に近づく性質はあまりないことに着目。日本やカナダなど世界8カ国の野生のマウスを祖先とした16匹から、人に近づいてくるマウスを選んで交配を繰り返し、人に懐きやすいマウスを作った。

こうして作ったマウスと、普通に交配させた場合の遺伝子配列を比較したところ、特定の染色体にある「ATR1」と「ATR2」という2つの遺伝子領域が、懐きやすさに関連していることが分かった。この領域は、ほとんどのイヌが持っている遺伝子の領域とほぼ一致しているという。

また、この領域には社会性や不安などに関わる神経伝達物質セロトニンの量を調節する遺伝子が含まれており、グループは、この遺伝子が懐きやすい性質に関与しているとみている。

小出准教授は「今回の遺伝子領域が脳でどのように働いて、人がペットを飼ったり、イヌが人に懐いたりする行動につながるのか詳しく調べたい」と話している。〔共同〕

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