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近鉄、ホテルで高級路線 宿泊特化型 東京・大阪に
1~2万円台 訪日客向け

2017/7/5 6:00
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近鉄グループホールディングスは従来より宿泊料金が高めのホテルを展開し訪日客を取り込む。ビジネスホテルを上回る1泊1万~2万円台の宿泊に特化したホテルを2020年までに東京都内と大阪市に開業する。グループ最上級のウェスティン都ホテル京都(京都市)は20年をめどに改装し単価を約3万円から5万円に引き上げる。訪日客の需要が多い価格帯に対応する。

ウェスティン都ホテル京都は単価を5万円台に上げる

宿泊に特化するホテルはまず18年秋をめどに東京・高輪に、20年春をめどに大阪市の堺筋本町に開業する。200~300室程度で、客室はツインやダブルが中心。1泊1万円前後のビジネスホテルより広くして、主に観光客の利用を見込んでいる。

近鉄グループが展開している都ホテルズ&リゾーツの約20のホテルは結婚式場や宴会場を備えた都市型ホテルやリゾート施設が中心だ。ビジネスホテルは少ない。近畿日本鉄道沿線の主要都市などに展開しているが、最近は披露宴や企業の宴会が少なくなっている。

新しいホテルは客室以外はレストラン1店舗程度として「都ホテル」「ホテル近鉄」以外の新ブランドも導入する考え。グループでは今後の新規出店はこの宿泊に特化したホテルに絞る。30年度までに東阪に加えて札幌や名古屋などの大都市で合計8施設を開業する。

こうした宿泊に特化したホテルは高級ホテルとビジネスホテルの価格帯の中間の「第三のホテル」とも言える。数多くの観光地を抱える関西、特に交通の拠点の大阪市内では訪日客を取り込もうとホテルの新設計画が相次ぐが、高級ホテルかビジネスホテルのどちらかが多い。

ただアジアからの訪日旅行客も中間層の個人旅行が増えている。安いビジネスホテルでは飽きたらず、宿泊料金がやや高くても広くて居心地の良い客室が求められるようになっている。三井不動産が展開する三井ガーデンホテルズなどが得意とする。JR西日本もこうした領域に参入する。急増する民泊も家族連れ向けの広い部屋が人気だけに、今後は参入が増えそうだ。

■ウェスティン都 改装で外資対抗

ウェスティン都ホテル京都は客室数を現在の約500室から300室程度に減らす。一部で2部屋を1部屋に改装して、主に富裕層の家族連れの利用を見込む。本館・南館・東館と3棟あるうち南館を数年内に撤去して庭園を設け、温泉設備を導入。2~3日間滞在できる施設にする。投資額は同ホテルとしては最大規模となる見込み。

ウェスティン都は1890年開業の市内きっての老舗ホテル。2002年に米スターウッドホテル&リゾートと提携して名前を変更した。京都市内ではこの数年、ザ・リッツ・カールトンやフォーシーズンズホテルなど外資系の高級ホテルが相次ぎ進出している。改装で競争力を高める。

近鉄グループHDのホテル事業の売上高は17年3月期に621億円と全体の5%にとどまる。一方、訪日客が増え宿泊部門が好調で営業利益は43億円と前の期より4割近く増えた。19年3月期にはグループ全体で営業利益600億円をめざす計画を掲げており、ホテルを収益の柱に位置づけている。

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