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がん検診伸び悩み 16年、50%超は男性肺がんのみ

厚生労働省が27日公表した2016年の国民生活基礎調査で、がん検診の受診率が国の目標とする50%を超えたのは男性の肺がん(51%)のみだったことが分かった。女性は肺がんを除く4種類のがんで受診率が3割台にとどまった。受診にかかる時間や費用を懸念する人が多いとみられ、同省は自治体などと連携して積極的な受診を呼びかけていく方針。

調査は全国の世帯を対象に無作為抽出し、16年6月に健康についての調査票を配布。約22万世帯(有効回答率77.5%)が回答した。前回調査は13年だった。

男性のがん検診で受診率が最も高かったのは肺がんの51%で、前回調査と比べ3.5ポイント増えた。胃がんは46%、大腸がんは45%で、それぞれ0.6ポイント、3.1ポイント増えた。

女性は肺がんが42%で最も高かった。大腸がん、乳がん、胃がん、子宮頸(けい)がんは34~39%。伸び率はそれぞれ1.0~4.3ポイントだった。

同省は13年に始めた生活習慣病対策の実行計画で、がん検診の受診率を16年に50%に引き上げる目標を掲げていた。受診率が伸び悩んでいる実態が浮かんだ。

内閣府が16年11月に行った「がん対策に関する世論調査」で、がん検診を受けない理由を複数回答で尋ねたところ、「時間がない」が31%で最も多かった。続いて「必要性を感じない」(29%)、「いつでも医療機関を受診できる」(24%)、「費用がかかり経済的に負担」(16%)の順だった。

厚労省は今夏に閣議決定する「第3期がん対策推進基本計画」で、がん検診の受診率の向上を重要課題に位置づける。

今後は自治体などと連携し、特定健康診査(メタボ健診)との同時実施を進めるほか、かかりつけ医や薬局と連携した受診勧奨に取り組む。現在は任意となっている職場でのがん検診を普及させるためにガイドラインを作ったり、女性が検診を受けやすい環境も整えたりする考えだ。

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