2019年1月19日(土)

将棋・加藤九段が引退 最高齢77歳、敗れて無言

2017/6/21 1:09
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将棋の現役最高齢棋士、加藤一二三・九段(77)が20日、東京都渋谷区の将棋会館で指された竜王戦予選で高野智史四段(23)に敗れ、同日付で引退した。63年間にわたる現役生活にピリオドを打った。

 竜王戦ランキング戦で敗れ、タクシーで会場を後にする加藤一二三・九段=20日夜、東京都渋谷区の将棋会館

竜王戦ランキング戦で敗れ、タクシーで会場を後にする加藤一二三・九段=20日夜、東京都渋谷区の将棋会館

加藤九段は2016年度、名人戦の予選にあたる順位戦C級2組から陥落。年齢規定により、残る棋戦すべてに敗れた時点での引退が決まっていた。この日の対局中、負けを覚悟した加藤九段は観戦記者に「今日は感想戦はなしで」と伝え、直後に投了を告げて退室。集まった報道陣にコメントせず、自ら手配したタクシーに乗り込んだ。

1954年、当時の最年少記録となる14歳7カ月でプロ入りし、史上初めて中学生で棋士に。この記録は昨年10月、藤井聡太四段が14歳2カ月でプロになるまで破られなかった。

公式戦の通算成績は1324勝1180敗1持将棋。対局数の2505局は歴代1位で、タイトル獲得は名人1期を含む8期。順位戦最上位のA級には最年少の18歳で昇級、「神武以来の天才」と呼ばれ、故大山康晴十五世名人や中原誠名誉王座(十六世名人、69)との死闘は多くのファンを魅了した。

 1982年7月、中原誠名人(左)から名人位を奪取した加藤一二三氏=東京都渋谷区の将棋会館

1982年7月、中原誠名人(左)から名人位を奪取した加藤一二三氏=東京都渋谷区の将棋会館

羽生善治王座(王位・棋聖、46)は「現役63年は空前絶後の大記録」とたたえた。最後まで闘志の衰えなかった加藤九段だが、最近は独特の言動が人気を集めてテレビ番組にも多く出演。「ひふみん」の愛称で親しまれている。

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