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長野県信濃美術館の改築、設計方針固まる

長野県が今後の観光拠点整備の目玉と位置づけている県信濃美術館の設計方針が5日、固まった。同日開いた最終審査会で新美術館を設計する最適候補者にプランツアソシエイツ(東京・中野、宮崎浩代表)を選んだ。全国で美術館が最も多い長野県の情報発信拠点となる信濃美術館の再整備がいよいよ本格化する。

宮崎氏は「安曇野高橋節郎記念美術館」(安曇野市)やインド大使館を設計した実績があり、緻密で繊細な設計に定評がある。選定委員長を務めた東京芸術大学の竹内順一名誉教授は「敷地を取り巻く諸条件を綿密に考察している」と選考理由を述べた。宮崎氏は「善光寺の隣接地という最高の立地で、新しい物と古い物を融合した美術館を作りたい」と抱負を語った。

宮崎氏は「つながる」美術館を提案した。敷地の12メートルに及ぶ高低差を使って「善光寺・城山公園とつながる大地の地盤」「東山魁夷館とつながる建築の地盤」「東側道路・彫刻公園とつながる地盤」の3レベルを設ける。それぞれに対応した高さに床を作り、様々な場所から入りやすくする。

敷地内には水路を造って緑と水の調和を演出し、雨水などを利用した水循環システムをつくる。美術館と善光寺をつなぐ歩道橋も設けてアクセスもよくする。今後は提案をたたき台にして、県民の意見などを集める。

信濃美術館は昨年開館50年を迎え、老朽化が進んでいた。構造的にバリアフリー対応にすることが難しく、全面改築に踏み切った。

10月に改築のため閉鎖し、次回の善光寺ご開帳がある2021年度の営業再開を見込む。県は美術館本館の建築費を100億円、隣接する東山魁夷館の改修費用を10億円と想定する。隣接する東山魁夷館と合わせた延べ床面積を約1万2000平方メートルと現在の2.5倍に拡大する方針だ。

新美術館は全国の都道府県で最も多い105館を抱える県の中核施設として各館の情報を収集・発信する役割も果たす。信濃美術館の収蔵品の巡回展など美術館同士の連携の中心とするほか、学芸員の調査・研究を支援する役割も持つ。

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