東芝決算、秋に遅れも 総会での報告断念

2017/6/1 1:25
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東芝は31日、定時株主総会を6月28日に開くと発表した。役員選任などの議案を諮るが、会計不祥事発生直後の2015年と同様、株主への決算報告は断念した。監査法人との調整が長引き、17年3月期決算の確定作業が遅れているためだ。有価証券報告書も期限の6月末までに提出できない可能性があり、上場維持への道筋は不透明だ。

会社法で総会で株主に決算を報告することが義務づけられているが、東芝は開催日の2週間前までに株主に送付する招集通知に決算書類が添付できない状況だ。決算の確定を待って臨時株主総会を別途開催し、株主に決算を報告する方針だ。

決算確定が遅れているのは、子会社だった米原子力事業を手掛けるウエスチングハウス(WH、3月末に米破産法申請)で発生した巨額損失の認識時期を巡り、監査法人のPwCあらたと意見が対立しているためだ。あらたは過去に認識していた可能性を指摘し、追加の調査を求めている。

WHの破産法申請も作業を長引かせる要因だ。WHが策定中の再建計画が7月下旬に固まり、ここで米原子力事業の正確な損失額が確定する。あらたはこれを機に監査作業を本格化する構えだ。

決算確定に向けて東芝とあらたは協力して作業を進めていく方針だが、金融商品取引法が定めた有報提出が6月末の期限に間に合わず、秋ごろまでずれ込む公算がある。

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