印後発薬最大手のサンファーマ、17年3月期純利益5割増
■サン・ファーマシューティカル・インダストリーズ(インド後発薬最大手) 26日発表した2017年3月期の連結決算は、新興国での販売が好調で純利益が696億ルピー(約1200億円)と前の期に比べて53%増えた。
インドやロシアなどで薬の販売が伸びたほか、日本でスイス製薬大手ノバルティスから14種類の特許切れ薬を買収したことも寄与した。主力の米国は薬価の値下がりなどが響き横ばいにとどまった。
売上高は3026億ルピーと9%増えた。地域別ではシェア約9%で首位のインドではブランド医薬品などが伸び、8%の増収だった。新興国ではロシアでの企業買収などが貢献し、売上高が23%伸びた。医薬品の有効成分である原薬の販売も好調だった。研究開発には売上高の8%弱に当たる231億ルピーを投じた。
(ムンバイ=早川麗)