2018年1月20日(土)

眼鏡のジンズがブランド再構築 高付加価値を強調

2017/5/26 7:00
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 眼鏡専門店「JINS」を運営するジンズがブランドの再構築に動き始めた。26日に東京・渋谷に開く旗艦店では「カルチャーとの融合」をテーマに、現代芸術の作品が並ぶ空間で眼鏡を販売。今春からは同社としては高額の1万2千円の品質にこだわった商品を展開するなど、従来の低価格路線とは異なる高付加価値を顧客にアピールする戦略だ。

 25日、都内でジンズの旗艦店「JINS 渋谷店」の内覧会が開かれた。店舗面積は約360平方メートル。建築家の藤本壮介氏が手掛けた店内には、眼鏡だけでなく静岡県出身のアーティスト、鈴木康広氏によるオブジェが並ぶ。

 2階は同社の店舗としては初めてイベント用のスペースを設置。アート作品の展示会や眼科医などの講演に利用する。アーティストがデザインしたバッグなどの雑貨も販売する。「単に眼鏡を売るだけでなく、様々な観点からJINSというブランドを発信していきたい」。田中仁社長は意気込む。

 ジンズは01年の参入以来、低価格チェーンの代表格として若者を中心に支持を集めてきた。税別で1万円以下のわかりやすい価格体系も人気の理由だったが、今年3月には価格改定を実施。初めて「1万2千円」のラインアップを設けた。

 新たに投入した商品群では、高級な眼鏡などに使われるチタンなどの素材を採用。中高年層を中心にアピールする。ジンズやインターメスティック(東京・港)が運営する「Zoff(ゾフ)」などに代表される低価格チェーンの拡大で、国内の眼鏡市場は約4000億円で横ばいが続く。低価格帯の眼鏡の需要は飽和傾向にあるため、付加価値の高い商品の投入で顧客層を広げる。

 昨年9月には外部のデザイナーを迎えて定番商品を刷新した。より高級感のあるデザインとしたことで販売が伸び、16年9月~17年2月の既存店売上高は前年同期比で4.2%増。客単価も同6%増えた。

 顧客層を広げるため同社が並行して取り組んでいるのが、PC用眼鏡など、視力矯正以外を目的とした眼鏡の開発だ。眼球の動きやまばたきの回数を測定するセンサー付き眼鏡「ジンズ・ミーム」は、社員の健康管理を目的とした企業向けに販売している。4月には夜間運転の際に対向車のライトのまぶしさを抑える運転手用レンズを、タクシー会社向けに販売し始めた。

 これまで店舗を訪れなかった顧客の取り込みも進めている。3月に栃木県那須塩原市に開いた新店は、同じ敷地内にスターバックスコーヒーの店舗を併設した。今後も同様の形態の店舗を郊外向けに出店していく考えだ。

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