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焼酎の金龍、鳥海山麓にウイスキー蒸留所

焼酎メーカーの金龍(山形県酒田市)は24日、鳥海山麓にウイスキー蒸留所を新設し、ウイスキー事業に乗り出すと発表した。小規模蒸留所で個性的な高級ウイスキーを製造する「クラフト・ディスティラリー」に参入するもので、2018年秋~冬の蒸留開始、21年末の初出荷をめざす。山形県で初、東北では3番目のウイスキー蒸留所となる。

参入に向け18年6月に製造免許を申請する予定。蒸留所は鳥海山の伏流水が豊富な山形県遊佐町に建設する。敷地4570平方メートルに事務所兼製造棟1棟と熟成庫1棟を設ける。17年10月に着工、18年5月末に建物完成、同7月末に設備の設置を終える計画。投資額は5億円。

ポットスチル(単式蒸留器)などの製造設備は英スコットランドのメーカーに特注し、原料の麦芽や熟成用の樽(たる)もスコットランドから輸入する。

金龍がウイスキー事業を始めるのは、焼酎に次ぐ経営の柱をつくるため。県内売り上げが95%を占めるため、人口減少に伴いこの先市場が縮小する懸念がある。一方、ハイボールのブームや高級ウイスキー人気に支えられて、ウイスキーの市場は拡大している。海外で日本産ウイスキーの評価が高まっていることに加え、中国などの需要増で世界的にウイスキーが不足しており、市場の拡大が見込めると判断した。

生産するのは単一蒸留所の原酒だけでつくられたシングルモルト・ウイスキー。年間9万リットルの原酒を製造する計画で、全国、海外販売をめざす。

同社では、設備や原料輸入に酒田港を活用したい考えで、日本酒、ワインにウイスキーが加わることで酒どころ山形県のブランド向上などにもつながると期待している。

金龍は1950年、酒田市の酒蔵10社で設立した県内唯一の焼酎専門メーカー。東北のウイスキー蒸留所としては、ニッカウヰスキー仙台工場宮城峡蒸留所(仙台市)、笹の川酒造(福島県郡山市)に続く3番目となる。

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