民事信託対応の口座 栃木銀、分別管理を徹底

2017/5/23 7:00
保存
共有
印刷
その他

栃木銀行は22日から、高齢者が持つ財産の管理に使う「民事信託」に対応した預金口座の取り扱いを始めた。民事信託では家族などを受託者として指定し財産を委ねるが、この信託財産の管理口座と受託者本人の預金口座と明確に分ける必要がある。栃木銀は口座分別の取り扱いルールをいち早く整備することで、民事信託を使いたい高齢者や家族の需要に応える。

民事信託は、例えば財産を持つ高齢の親が委託者、子が受託者となり、信託契約を結ぶもの。信託銀行が扱う商事信託と異なり、受託者は無報酬。

子は親から、財産の管理や処分の権限を委ねられるが、それで生じた利益は、受益者となる親に帰属させる必要がある。財産が預金なら、親から委ねられたお金を子は親の生活費などのために使えるが、自分のものにはできないという仕組み。認知症などで判断能力が落ちた高齢者向けの活用に期待が集まっている。

財産管理手段としては成年後見制度もあるが、民事信託のほうが柔軟に資産運用でき、使い勝手がよいとされる。ただ、口座の分別に関する理解が不十分な金融機関も少なくない。

栃木銀は民事信託の預金口座開設に関する事務フローを確立して、分別管理を徹底する対応をすませた。また民事信託契約などを手掛ける専門家の紹介などにも応じ、顧客の需要を取り込む方針。北関東では、めぶきフィナンシャルグループ傘下の常陽銀行が、民事信託に対応したアパートローンを4月から取り扱っている。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]