国宝松本城、耐震工事へ 市が19年度着工めざす
長野県松本市の国宝・松本城が震度6強から7の地震が起きた場合、天守の一部に倒壊の恐れがあることが18日、分かった。耐震工事や避難誘導の計画を策定する。松本市が明らかにした。着工は2019年度内を目指し、工期は数年間にわたる見込みという。
市教育委員会によると、文化庁の指針に基づいて14年4月~17年3月、市から委託を受けた「文化財建造物保存技術協会」(東京)が耐震診断を実施。この結果、天守の一部は震度6強から7の地震では耐震性能が不足し、倒壊や変形の恐れがあることが判明した。
診断結果を踏まえ、市は7月にも有識者による委員会を設ける。
松本城は築城から400年以上が経過しているとされる。1950~55年には大規模な修理工事が行われ、16年度には約99万人が訪れた。〔共同〕
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