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東急ホテルズ、成田撤退へ 価格競争激化影響か

東京急行電鉄子会社の東急ホテルズ(東京・渋谷)は2018年1月末、成田エクセルホテル東急(千葉県成田市)の営業を終了する。同2月からはマイステイズ・ホテル・マネジメント(東京・港)がホテル運営を引き継ぐ。成田国際空港の旅客数が過去最高で推移する中での撤退で、格安航空会社(LCC)の利用者の増加に伴う、周辺宿泊施設の競争環境の変化を映しているともいえそうだ。

成田エクセルホテル東急は1985年に開業、客室706室の、成田空港周辺では老舗のホテル。稼働率は近年、訪日外国人客(インバウンド)の増加に伴い、80%前後で推移していたといい「業績は撤退の理由ではない」と説明している。土地・建物の賃貸契約は2021年までで「建物のオーナーからの要望に基づき撤退の協議を進めていた」(同社)という。

ただ、低価格帯の宿泊先を求めるLCC客の増加が影響した可能性もある。成田空港では15年4月にLCC専用の第3ターミナルが開業。LCCの利用客が年々増加し、16年度は全体の4分の1の旅客がLCCの利用者だった。

LCC客は旅費を削減するため宿泊料金を抑える傾向にある。1泊1万円を上回るプランが中心の同ホテルに対し、同1万円以下に設定した宿泊特化型のホテルが並ぶ。

空港に近い、同様の低価格帯の東横インが11月までに新棟の建設を終え、1300室超に拡大するなど、ビジネスホテルの開業も相次ぐ。

近年は「帰国前に日本の居酒屋やスーパーを見物する外国人客が増え、JR成田駅前のホテルの人気が高まっている」(成田駅周辺のホテル関係者)といい、競争環境は厳しくなるとみられている。

東急ホテルズは18年以降、千葉県浦安市や東京・渋谷など都市部で5店舗を開く計画だ。一方で、成田同様に稼働率の高かった長野県松本市のホテルも営業を終了する。同社の店舗立地や人員配置などの戦略も撤退判断に影響したもようだ。

18年2月から運営を引き継ぐマイステイズ・ホテル・マネジメントはビジネスからリゾートホテルまで全国で76棟のホテルを運営している。同社は衣替えした後のホテルの営業方針について、現時点で「詳細は未定」としている。

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