2019年8月18日(日)

狭山茶、産学官でブランド向上 香料やレシピ製作

2017/5/18 7:00
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埼玉県狭山市と、市内の茶生産・販売業者の団体、市茶業協会は大学や民間企業と組み、狭山茶を原料に使った商品のブランド展開を強化する。香料などをPRするほか、レストラン、給食向けのレシピも開発した。協会認定の茶の包装に使うロゴマークもつくった。首都圏で茶所として知られる同市だが、県内の生産量は3位にとどまる。産学官でブランドイメージの向上を狙う。

香料作りは市内に工場がある栄香料(東京・中央)が協力した。協会の業者と試作を重ね、茶を煎ったときの香りを再現したほうじ茶とフルーティーさも感じられる高級煎茶の香料を作った。5月には香料を使ったアロマをまず、市内の飲食店や公民館などの公共施設に設置、市外から観光などで来る人も含め香りに触れる機会を増やす。

一緒にアンケート用紙も置き、調査結果に応じて販売も検討する。栄香料の鈴木智社長は「香りを通じて狭山茶の知名度が上がり、地域振興につながれば」と話す。

菓子では芥川製菓(東京・豊島)と2月発売の「狭山煎茶チョコレート」に続き、5月には第2弾となる紅茶チョコレートの販売も始めた。

レシピ開発では、栄養士養成課程がある東京家政大学と、狭山茶を原料に使った料理を開発した。レストラン向けでは煎茶のパウダーを混ぜたデザート「狭山茶スープの熱杏仁豆腐」、給食向けではパン粉に茶葉を混ぜて香ばしくした「ハニーマスタードオニオンフィッシュ」など。レシピを掲載したレシピ集を協会加入店舗に置く。今年度中には市内学校給食への導入も検討する。

共通ロゴマークは、武蔵野美術大学と連携して作成した。狭山茶のローマ字表記の頭文字、Sと川の流れを組み合わせた。協会が認定する市内産の商品の包装に利用するほか、店ののぼりなどにも使う。

市町村別に把握できる農林水産省のデータでは、狭山茶の生産量は狭山市より近隣の入間市や所沢市の方が多い。狭山市内の茶畑は住宅街などに点在しており、面積が狭く、両市に比べ生産を拡大しにくい。市農業振興課の担当者は「生産量ではなく付加価値を高めることで、狭山市の知名度も上げていきたい」と語る。

狭山茶は1つのお茶屋が茶葉の栽培から製造加工、販売まで一環して担うため、店舗ごとに味が異なる。今後は複数の店舗に足を運んで味の違いを楽しんでもらうための広報戦略にも力を入れたい考えだ。

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