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東レ純利益初の1000億円 18年3月期、繊維・化成品伸びる

東レは10日、2018年3月期の連結純利益が前期比1%増の1000億円になるとの見通しを発表した。わずかながら4期連続で最高益を更新する。炭素繊維は航空機向けがさえずに苦境が続く見通しだが、樹脂など化成品や繊維などの伸びで補って、初の1000億円台乗せを見込む。

「第1四半期、もしくは最悪の場合、上期いっぱい続く」。炭素繊維の在庫調整時期のメドについて日覚昭広社長は説明する。東レの炭素繊維を部材に使う米ボーイングの最新鋭中型機「B787」は700機近く積み上がる受注残と裏腹に生産ペースが伸びない。

前期の炭素繊維部門の営業利益は前の期比34%減の240億円に急減した。17年4~6月期も1割程度の減産を続ける。同部門の営業利益は前期並みの240億円にとどまりそうだ。

炭素繊維の足踏みを補うのが、部門利益で前期比2割増の740億円を稼ぐ見通しの機能化成品部門。リチウムイオン電池に使うセパレーターフィルムは「新たに稼働する韓国の生産設備を活用」(阿部晃一副社長)して拡販する計画だ。自動車や電気製品向け樹脂もアジアでの生産能力拡張効果が貢献する。

最大の稼ぎ頭である繊維部門も2期ぶりに増益に転じる。エアバッグ向けのナイロン繊維は北米での採用車種拡大などを背景に「需要は旺盛で、前期比1割増の販売を見込む」(日覚社長)など、事業領域の広さがプラスに働く。

ただ、株式市場での評価は厳しい。午後1時の決算内容が伝わった直後から株価は急落し、前日比4%安まで下げて引けた。18年3月期の純利益予想が市場予想(QUICKコンセンサス)を60億円ほど下回ったためだ。炭素繊維の在庫調整の一巡が読みにくいこともあり、会社見通しが慎重になった面もある。調整局面が早く終われば、業績が上振れする可能性はある。

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