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広島電鉄、車両更新など負担増で今期、初の連結営業赤字に

広島電鉄は9日、2018年3月期の連結営業損益が9千万円の赤字(前期は6億8千万円の黒字)となる見通しを発表した。8月1日に路面電車の運賃を20円値上げする予定だが、不動産事業で大型案件がなくなることによる減収や、人件費の増加、新型車両の投入によるコストが膨らむ。広島県内の中山間地を走るバスの赤字を補填する補助金で最終損益は黒字を確保する。

営業赤字になれば同社が連結決算に移行してから初めて。前期に広島市郊外で同社が開発した事業用地を売却した効果が今期はなくなる。広島県内にある広電子会社のバスの生活維持路線の減収も響く。

減価償却費の負担も重い。広島駅前大橋ルートの整備も見据え、老朽化した車両を更新する。今期に新型車両を2両、路線バスを28両、宮島―宮島口を結ぶ新造船も投入する。

鉄軌道事業が赤字のため、8月1日に路面電車を値上げする申請を中国運輸局に出しており、通期で4億円の増収、2億円の営業利益の増加要因になると業績に織り込むが補えない。経常損益も1億5千万円の赤字(前期は7億6千万円の黒字)と見通した。9日の記者会見で椋田昌夫社長は「2~3年厳しい決算を努力すれば、将来また安定した経営ができる」と述べ、予定通りだとの見方を示した。

同社は同日、耐震性の不足を理由に西広島駅の駅舎に併設する商業施設「ひろでん会館」を取り壊すことも公表した。18年3月期中にテナントに退去を促し、19年3月期中に解体に着手する。同地域は高層マンションなどの再開発計画もあり、今後は調整を進める。

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