マレーシア2大銀、1~3月期好調 金利収入伸びる
【シンガポール=菊池友美】マレーシアの大手銀行の業績が好調だ。最大手のマラヤン・バンキング(メイバンク)は2017年1~3月期の純利益が前年同期比19%増の17億270万リンギ(約445億円)だった。融資の伸びに伴い金利収入が増加した。2位のCIMBグループ・ホールディングスも金利収入の増加やイスラム金融事業の拡大などが寄与し、純利益は同45%増だった。
メイバンクは17年は「主力市場のマレーシアとシンガポールで16年より高い経済成長率を見込む」との見通しを示した。マレーシアではインフラ事業の進行に伴い「公共・民間の両方で投資が増える」とした。
CIMBの貸出総額は12%増えた。同社は15年ごろから人員削減や中核市場以外での事業縮小などを進めており、ザフルル・アジズ最高経営責任者(CEO)は24日の声明で「コスト削減に向けた取り組みが実を結びつつある」と述べた。
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