プラダがネット通販強化 中国やロシアで、若年層取り込む

2017/4/14 0:45
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【フィレンツェ=原克彦】高級ブランドのプラダ(イタリア)はネット通販を強化する。欧米や日本向けに展開している通販サイトを年内に中国やロシア、韓国などに広げる。中国人が旅先で高額品を多く購入する「爆買い」が衰えた影響で売上高が減少。店舗販売を重視してきた方針を転換し、若い消費者の取り込みを図る。製品や企業イメージを重視する高級ブランドでもネット通販を活用する例が増えている。

通販サイトは年内にオーストラリアとニュージーランドを含む5カ国で新たに開き、2018年には他の国・地域にも設ける。12日に開いた17年1月期決算の説明会でパトリツィオ・ベルテリ最高経営責任者(CEO)は通販で扱う商品が限られていることに言及し、「店舗で買える商品はすべてオンラインでも近く提供する」と語った。

ネット販売を加速するのは、昨年から本格化した外部の通販サイト「ネッタポルテ」への商品供給で手応えを感じたからだ。為替変動の影響を除いた売上高は直営店やフランチャイズチェーン(FC)店では17年1月期に前の期比13%減ったが、卸売部門は通販サイトとの提携効果で同15%増えた。高額品でもネットで購入する消費者が増えてきたのに対応し、従来路線を大幅に転換する。

一方で新店は存在感を高めるための旗艦店などに絞り込む。17年1月期の店舗純増数は2店。今期も既存店の集客を重視し、主力の「プラダ」で50店を改装する。

プラダの17年1月期決算は売上高が31億8406万ユーロ(約3700億円)と前の期比10%減った。減収は3期連続。中国人旅行者の需要が各地で落ち込み、フランスなど欧州では各地で起きたテロによる購買意欲の減退も響いた。日本でも同5%減と苦戦している。営業利益は同14%減の4億3118万ユーロだった。

日本でも欧米の高級ブランドが衣料品ネット通販サイト「ゾゾタウン」に相次ぎ出店し、若年層の掘り起こしを目指している。イタリアのジョルジオ・アルマーニは3月、若者向けのブランドで出店。4月にはスポーツシリーズも追加した。

オーストリアの宝飾品ブランド、スワロフスキーも2月下旬に出店し、ネックレスやブレスレットなど約440品を扱う。若い消費者のブランド認知度を高める狙いもある。

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