2019年5月23日(木)

新成型技術開発へ組合 秋田の産学、炭素繊維の複合材

2017/4/5 7:00
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秋田大学と秋田県立大学、秋田県内の企業2社が航空機の機体などに使われる炭素繊維複合材の新たな成型技術を開発するため、技術研究組合を設立した。電磁場で加熱成型することで、製造コストを炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の半分に下げられるという。2018年度以降の事業化を目指す。

「秋田複合材新成形法技術研究組合」(理事長・小川信明秋田大理事)を3日に設立した。産業機械製造の日本精機(秋田市)と三栄機械(秋田県由利本荘市)が装置開発などで参加。秋田大と13年度から共同研究している三菱重工業と秋田県産業技術センター(秋田市)が協力機関として加わる。

CFRPは一般的に熱で固まる「熱硬化性樹脂」を使うが、熱で柔らかくなる「熱可塑性樹脂」を使用。専務理事に就いた村岡幹夫秋田大大学院理工学研究科長が開発した電磁場の加熱成型技術を使うことで、従来のCFRPと比べ製造期間を約10分の1に、コストを約半分に縮められるという。

18年度以降に義足や自動車部品で実証と事業化を始め、23年度以降に航空機産業に本格参入する計画。複合材の構造物製造や検査装置の開発で、将来は秋田県内に製造拠点を作りたい考えだ。

小川理事長は4日に秋田県庁で開いた記者会見で「これまでの研究で実用化のめどが付いたので、組合で研究開発を加速させ、新たな地域産業を創造したい」と述べた。村岡専務理事は「CFRPはコストが高く生産を海外に奪われている。地域で連携した革新的な技術で世界で勝負したい」と話した。

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