2019年1月19日(土)

JTB、15子会社を吸収 旅行サイトに対抗

2017/4/1 2:13
保存
共有
印刷
その他

JTBは31日、地域会社を中心とした15の子会社を2018年4月に吸収すると発表した。多様化する消費者ニーズに対応するため06年から地域や事業部門ごとに独立させてきたが、この10年あまりでインターネットを介して予約を募るオンライン系旅行会社が台頭。競合相手は世界に散らばり、競争も激しくなっている。JTBは経営資源を再度集中することで対抗するすべを探る。

JTB北海道、JTB首都圏、JTB西日本など06年4月に分社化した地域会社のほか、JTBワールドバケーションズ、JTB国内旅行企画など計15社を本社に集約する。統合後は国内個人、国内法人、グローバルの3事業ユニットを置く。都内で記者会見した高橋広行社長は「新体制で新たなビジネスモデルをつくる」と抱負を述べた。

JTBは06年以降、分社化を進めてきた。「地域や顧客との密着度と専門性が高まった」と高橋社長は成果を口にする。実際、16年3月期も161億円の連結営業利益を計上している。

ただ、旅行サイト「楽天トラベル」の楽天や、米エクスペディアなどオンライン系勢力との顧客の奪い合いは激しさを増す。観光庁が公表している旅行取扱額によれば直近の昨年12月はJTBの前年同月比5%減に対し、楽天は16%増だった。

高橋社長は「ばらばらの体制では大きな投資判断もしづらく、グローバルなオンライン系旅行会社に対抗できない」と指摘。今後は商品企画や販売などの業務を一体的に進めるほか、IT(情報技術)企業が集積する米シリコンバレーに窓口拠点を設け、世界のオンライン系ベンチャーなどと業務・資本提携することも視野に入れる。

もっとも分社化で消費者のニーズにきめ細かく対応できたのも事実。その強みを失わずにネット時代に対応した事業モデルを作れるかが新体制での課題となりそうだ。

日経電子版が2月末まで無料!いつでもキャンセルOK!
お申し込みは1/31まで

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報